1. 0話

0話

早朝。
うっすらと朝日が窓から部屋を照らす。

白を基調としたシンプルな部屋。


パタンッ


という音をさせ、その部屋の扉が閉まる。
その奥からはトントンッと階段を降りる音。


窓の外からは小鳥たちの囀る音。


何気ない日常。
そう本当に何気ない毎日来る日常。


いや、その日は1箇所だけ違うところがあった。


ベッドの脇に置かれた勉強机。
そこに置かれているパソコン。


その画面には、白を基調としたこの部屋だからこそ目立つ画面。
黒を基調とした背景に紅く血のような色で綴られた文字。


その画面は何も語らずただそこにあった。

 

 

2 コメント

  1. 葉山まりあ

    2018-07-10 23:06

    雪野さん お久しぶりです。
    私には文才がないので読む方専門ですが、
    小説を書ける方に憧れます。
    0話(プロローグ)を読ませて戴きました。
    これまでの何気ない日常、そしてパソコン画面の「BR」
    これからどんな物語になるのか、ワクワクしてきますね!
    次話の投稿お待ちしています。

  2. 雪野

    2018-07-13 00:04

    >まりあさん
    コメントありがとうございます。
    お久しぶりです。(毎回お久しぶりと言っている気がしないでもない(;´д`)
    文才なんてものは私にもなく、おそらく黒歴史になるレベルです。
    ただ、妄想が好きですのでそれを少しでも形にできればなー、なんて思っております。
    私の文章などで楽しんでいただけるなら幸いです。